ポツリ ポツリ と
冬の雨。
大寒だけれど、暖かい。
だって、お母さまと一緒なんだもの。
「特急電車で 一回りしてくるね!」
積木の部屋でも 特急電車。
♪とっきゅうでんしゃを みてるだけ
ただそれだけでも わくわくしちゃう
ぼく うんてんしに なりたいんだもん
なりたいんだもん♪
積木の線路はスピード制限。
でも、
各駅停車の お楽しみがある。
演じる人もいれば
作る人も。
作品を褒められて
嬉しい人。
手伝ってもらって
嬉しい人。
嬉しいお友だちが
集まってきて
また始まった
ちびくろサンボ。
お友だちの表現に
心を動かされて
それぞれの演技に
磨きが かかる。
お友だちが考えた
動きや言葉に
自分の工夫を加えているのが
よくわかる。
「よく考えたね!」
「音楽に合っていたね!」
互いの表現を認め合ったり、
次は自分も、と はりきったり。
誰かに頼まれて
快く引き受けたり、
小さい人の演技にも
心からの拍手を送ったり、
ほんの少し恥ずかしい お友だちを
励ましたり。
お友だちのために
ガマンしたり、
役を代わったり。
上手だからと
お友だちに勧められたり―――。
幼稚園の大寒は
寒いけれど
暖かい。
あ、
お日さまが 顔を出した。
お庭であそぼ、って
呼んでいる。
陽だまりのお庭で 遊ぼう。
夏は木陰、
冬は日向。
落葉樹と お日さま
ありがとう。